Jiro-Project2008-04-28

はるか昔、神が自分の形に似せて「人間」というものを地上に創ったばかりのころのこと。


人間という生き物はまだ他の生き物と同じで「笑う」ということを知りませんでした。


神は自分たちのように人間にも笑うということを覚えさせたいと思いました。


そこで甘い果物がなる木を地上に植えました。


しばらくすると、そこに背の低い人間がやってきました。


しかし、背の低い人間はその木になる果物を採ろうとしますが手が届きません。


でも、その背の低い人間は諦めませんでした、何度も何度も一所懸命に腕を伸ばしその果物を採ろうとします。


神の考えとは裏腹に人間はここで「努力」ということを覚えました。


やがて、そこに背の高い人間がやってきました。


その背の高い人間は果物に軽々と手が届きます。


背の低い人間はそれを見て「挫折」ということ覚えてしまいました。


ですが、背の高い人間はその果物を二つ採りました。


一つは背の低い人間にあげるためです。


ここで「優しさ」というものを人間が知りました。


すると、果物を受け取った背の低い人間が、背の高い人間に向かい笑顔を作りました。


その笑顔を見て、背の高い人間も笑顔になりました。


やがて神は、人間を笑顔にすることを「ハッピー」と名付け、人間の笑顔を見て嬉しくなることを「エンジョイ」と名付けました。